網膜剥離・硝子体疾患の診断・治療
1997年以来、網膜剥離の診断と治療に毎日携わって来た。強膜圧迫子と双眼倒像鏡の使用で網膜最周辺部の診断まで行い、網膜剥離手術に取り組んできた。2000年以降は後部硝子体剥離のある網膜剥離の硝子体手術に取り組み、治療成績の向上を喜びとしている。
増殖糖尿病網膜症にも積極的に取り組み、2004年のアメリカアカデミー眼学会(AAO)のsubspecialty day Retinaの講義で増殖糖尿病網膜症の手術器具、塙本式ビスコスパチュラナイフがイリノイ大学のKirk Pakco教授に紹介された。
2005年の臨床眼科学会では網膜剥離の硝子体手術のインストラクションコースを主催し4施設共同で行い現在まで毎年コースを開催している。増殖糖尿病網膜症のインストラクションコースも同時期から現在まで毎年開催している。難治性網膜硝子体疾患手術治療研究会世話人(2012~)としても活動を継続している。
眼内レンズ縫着・強膜固定手術および前眼部硝子体手術を要する白内障の治療
前部硝子体手術を必要とする白内障手術、眼内レンズ縫着術・強膜固定術に熱意をもって取り組んでいる。特に2000年に眼内カウヒッチ法を発表以降は、IOL縫着用の針の作製、前房メインテナーの改良、ケナコルトを用いた破嚢の対処法ヒーロンVを用いたPALテクニック、ヒーロンVを用いた眼内フェイコ、ヒーロンVを用いたIOL縫着など発表し、安全に行える方法を模索している。
眼内レンズの摘出交換では毎年インストラクションコースの講師として、ヒーロンVを用いたビスコトラップテクニック+強膜内固定など数々の工夫を提供している。無水晶体眼手術治療研究会代表世話人(2012~)としても活動を継続している。
加齢黄斑変性症の読影、治療
2000年より出田眼科病院在籍中に、関西医大 高橋寛二先生ご指導のもとで加齢黄斑変性症の造影検査の読影に取り組み、光凝固治療、経瞳孔温熱治療(TTT)、光線力学治療(PDT)を行ってきた。PDT認定医。その後、抗VEGF製剤の硝子体注射を数多く手掛け、軽井沢黄斑研究会世話人(2010~)North Kanto Retina Club世話人(2015~) など専門研究会に携わる。2018年には治療法に関する英語論文を報告している。